男性更年期外来も4年目

男性更年期外来も4年目 当院で行っている男性更年期外来ですが、お陰さまで4年目を迎えました。
 よくなって通院を止められた方が、風邪などを引いて来院され、「普段はお陰さまで元気ですよ」と言って頂けることが何より嬉しいです。

 この4年間いろいろな方がご相談に来られましたが、印象的な患者さまを簡単に紹介したいと思います。

 年齢 48歳
 主訴気力減退
 当院での男性更年期アンケートで、睡眠障害(中途覚醒、早朝覚醒)、食欲不振、下痢、衰え感、易疲労感、動悸・息切れ、ED症状なども自覚していることが発覚。
 男性更年期外来も4年目仕事;SEで夜も土日もなく仕事第一で頑張ってきたとのこと
 1年前から仕事場の責任者となり、自分だけでなく部下の仕事の面倒もみるようになり、ストレスが増えている。以前は休みの日に山にハイキングに行くことが趣味であったが、最近は仕事が忙しく全く行けていない。最近、仕事の効率が急激に低下し、ミスも多発。当院の男性更年期外来のホームページを見て来院を決意。
 治療経過;桂枝加竜骨牡蠣湯という漢方薬をベースに、少量の安定剤を就寝前に加えて、まずは睡眠の質の改善を行うようにしました。睡眠の質が改善して冷静に自分が判断できるようになったところ、週末にどうしても片づけておかなくてはいけない仕事は殆どないことが分かり、週末に趣味のハイキングなどを再開してみたらどうかと奨める。その時点では行く元気がないということで、補中益気湯や抗うつ剤も少量併用したところ、少しずつハイキングに行ってみようという気になる。月に1回でも思い切って行くようになると、みるみるうちに症状が回復。仕事は順調にこなせるが、以前のように無茶をしないように気をつけていると話す。内服薬は桂枝加竜骨牡蠣湯だけとなり、薬がなくなったら受診する程度まで回復。ハイキングは月に2回くらいは行っていて、お陰で会社健診の高脂血症や高血圧が改善したと喜んでいる。

 年齢 50歳
 主訴:最初は男性型脱毛症(薄毛)の相談で来院 
男性更年期外来も4年目 治療経過:男性型脱毛症の薬を2ヶ月くらい服用したところで、服用前よりED症状があって相談したかったが恥ずかしかったので相談できずにいたが、思い切って打ち明けてくれた。ED治療薬は決められた量を守って服用すれば安全な薬であり、服用してED症状を改善し自信を回復させることがまず大事であることをお話しする。男性型脱毛症治療薬によるED症状の悪化はなく、服用を継続しながらED治療薬を使用してもらうこととした。半年ほど両方の薬を処方していて、増毛効果もまずまずで、EDの方も何となく服用しなくても大丈夫なときも出てきているという。
 その後は男性型脱毛の薬を定期的に取りに来て、年に数回ED治療薬をお守り代わりに貰って行く程度となる。

 なかには男性ホルモンの測定を行わなければいけないような方もおられますが、殆どの方は仕事を少しセーブして、適度な運動や睡眠を心がけることで改善の糸口が見つかることが多いと思います。漢方薬などはそういった症状の改善に効果が見られることが多く、当院では比較的多くの方に使用しています。一人で悩んでいないで、是非ご相談にいらしてください。

 幸田クリニック



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