インフルエンザ対策②

インフルエンザ対策② 兵庫県、大阪府で新型インフルエンザ感染が拡がり、連日感染者の数がネズミ算式に増えているのが報道されています。新型インフルエンザは今のところ症状が軽いために、普通の風邪などと鑑別がつき難いため発熱相談窓口などに電話すべきかどうかわからず、医療機関を受診してしまったり、外出をしてしまったケースが多いようです。

 当院のある浜松市には今のところ感染報告例はありませんが、報告されている感染者数の数倍は感染者がいるものと思われ、数日で浜松市にやって来ることは避けられないものと思っています。感染者数がネズミ算式に増えるとなると、浜松市の発熱相談窓口などはあっという間にパンクすることが予想され、結局のところ私どものような一般診療所での対応が余儀なくされるものと想像しています。

インフルエンザ対策② その際に、我々診療所でどれだけの準備ができているかということが問題です。当院では既に4月末より発熱患者に対しては、電話での対応や発熱患者の待合を別にしたりと、様々な対応をとってきており、職員もその対応に随分と慣れてきております。一方で私達が感染することにより、診療所が閉鎖されて日頃診ている患者様が診察を受けられなくなる事態も防がなくてはなりません。

 インフルエンザが蔓延して、我々診療所での対応が余儀なくされた場合の対応策を以下のように致します。
1.一般診療時間とは別に発熱外来のための時間を設ける 12:30~13:30 発熱者をこの時間内に集中して診療するで非発熱者との院内での接触を避ける
2.発熱患者は別の待合ないし、自家用車で待機してもらう
3.発熱患者さんの院内でのマスク着用の徹底
4.発熱患者が接触するドアノブや机・椅子などの洗浄
5.発熱外来の際には職員は感染防御の体制(マスク・ゴーグル等)
6.限りある治療薬を有効に使うため、タミフル・リレンザ等の抗インフルエンザ薬は小児や基礎疾患(心臓病・腎臓病・重度の糖尿病など)有する方に優先的に使用する。あとの方々は漢方薬(麻黄湯など)で対応していく。

 なお、6に関しては異論もあるとは思いますが、薬が枯渇してからウイルスが強毒化したり、耐性ウイルスが出現したらもっと大変なことになります。皆様のご理解とご協力をお願いいたします。
なお、インフルエンザが早期に強毒化した際には方針転換をする可能性があります。


幸田クリニック



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