
円高、和牛の放射能汚染、節電、豪雨被害....
ニュースを見ていても何も明るいことがないですね。
挙句の果てに、総理大臣や閣僚がいつ辞めるか...次の総理大臣は誰がなるのか....そんなニュースはもう沢山!と思っている人が大半でしょう。誰がやってもいいから、被災した人達、産業を救う道筋を早く作りあげて欲しいものです。
そんなことばかり言っていたら、患者さんから「先生、そろそろバッチ付けたら?」なんて言われて....
確かに批判ばかりするのはフェアではないと思いますが、困っている人たちに、まずは寄付金を始め多くの支援をを早く届けてあげて欲しいと思います。
それはそうと節電絡みで、7月になって土曜日の外来が比較的落ち着いています。
自動車関連産業が、木曜日と金曜日休みになったのと関係があるのでしょうか。確かに、金曜日は多少、忙しくなっている気もします。
不景気で受診したいけど受診を控えている...そんな悲しい状況ではないことを祈るばかりです。
そんな中、ちょっとホッとするニュースを見つけました。
福岡市の2歳のお子さんが米国での心臓移植を終えて無事成功した とのこと。
拡張型心筋症という放っておくと心臓が機能しなくなってしまう重い病気のために、早急な手術が必要だったようです。これからの経過観察も大変だとは思いますが、まずはご両親、支援されている皆様、本当におめでとうございます。そしてご苦労様です。

それにしても、日本では移植医療がどうしてもうまく成立しません。法の整備の問題もあるでしょうが、提供者(ドナー)が絶対的に不足しているために移植が成立しないのが原因でしょう。特に幼児・小児期の移植はその点が顕著だと思います。
昨年7月に改正臓器移植法が施行され、少しずつドナーは増えているようですが、それでも不足しているのが現状のようです。
慢性的ドナー不足の状況から、最近は臓器売買事件も報道されるようになり、移植関連ビジネスとして闇の世界がうごめいているという噂もあります。日本は医療水準も高く、医療面でのハードルはあまり高く無いだけに、闇のビジネスが暗躍しないよう、
ドナーが少しでも増えていくような環境整備が必要だと思います。
ヨーロッパでは
「オプティングアウト」(反対意思表示)という考え方があるようです。
事前に臓器移植を拒否しておかないと、自分が脳死になった際、臓器移植のために臓器を摘出されることも有りうるというシステムです。元気なときには、臓器移植の意思があるかないかなど、あまり考えたくないものです。特に、日本人は「死」というものを遠避ける傾向があり、現実的なものとしてあまり考えていないように思います。
東北の大地震で被災した人を助けることも支援、病気などで死と隣り合わせの状況で懸命に移植を待っている人を助けることもまた支援と思います。どちらも現実は過酷です。その過酷さを我々は少しでも理解し、常に何かアクションを起こしていかなくはいけないのではないでしょうか。
東北も政治責任も大事ですが、是非とも
移植の問題をニュースとして積極的に取り上げて欲しいと思います。
当院はこの週末、サーバーを含め院内システムを一部新しく致します。開業から5年半、そろそろサーバーがダウンしてもおかしくないので、最新式のもの変更することとしました。それに伴い入力端末も増設し全部で6台体制にします。職員さんたちがうまく使いこなし、皆様が来院時の事務処理が少しでもスムーズに短時間に終わることができればと思います。
勿論、診察はじっくりやります。その分の多少の待ち時間はご了承ください。
月曜日、何事もなく、電子カルテが稼働してくれることを祈るばかりです。
幸田クリニック