
浜松も様々な小中学校で学級閉鎖が出てきており、新型インフルエンザの流行の兆しがみえています。南区にある当院にもそれらしき方が来られていますが、12時間以上経過した時点で迅速診断キットで陰性という場合が多く、新型インフルエンザと確定される人はさほど多くありません。
当院では発熱している方はマスク着用の上、一般の方とは別の待合で待つ仕組みとなるように院内感染予防対策を行っております。
さて、最近はインフルエンザワクチンの情報ばかりになっていますが、いかに私どものクリニックがこれらのことに振り回され、混乱した毎日になっているかを物語っております。現在は、新型インフルエンザワクチンの基礎疾患のある最優先接種者・優先接種者の絞り出しをカルテから行っており、昨夜もスタッフ総出で仕分け作業に追われております。それらの人数を週明けまでに提出しなさい、と今週になって一方的に言われました。日本の予算のように概算でザックリと出してよければよいのですが、
ただでさえ足りないと言っている状況なので、少しでも正確な数字を出せるよう作業を進めている状況です。なぜもっと早くこういったことを決めてくれないのか..という思いもありますが、患者さんのためにも申請した分のワクチンはきちんと回してくれるよう祈るばかりです。
10/19(月)から医療従事者向け接種が始まったという報道が流れていますが、当院には10月21日昼の段階でワクチンすら入庫されていません。しかも、当面のところ入庫予定のワクチンは、スタッフの数に満たない本数で全員には接種できない状況です。こんなことで、今後順次ワクチン接種が滞りなく行われるのか大変不安な気持ちです。ワクチン自体がなければ、いくら接種をしてあげたくてもできないのですから.. 接種が始まったという報道だけではなく、接種が始められない施設の報道もきちんとして欲しいものです。医療現場をこれだけ混乱させているのですから、様々な情報をとにかくオープンにして各施設で何らかの手立てを打てるようにしてもらいたいものです。
皆さんから大変多くのお問い合わせを頂きますが、
現状で新型インフルエンザワクチンの予約は優先接種の患者さんでさえできない状況です。何卒ご理解ください。私どもが主導で行うことができないことですので、その点につき何卒ご理解くださいますようお願い申し上げます。
尚、
当院は優先接種者以外の一般接種者の方にも新型インフルエンザワクチン接種ができる機関となっています。当面は優先接種が対象になりますので一般接種希望者は接種することができませんが、
厚労省からの指示で接種が可能な段階になれば、予約業務の開始を当ブログでもお知らせ致します。
幸田クリニック