祝! 水窪 鈴木診療院100周年

 1週間ほど前、ホテルオークラ浜松で行われた、鈴木診療院100周年記念会に参加させて頂きました。
祝! 水窪 鈴木診療院100周年

 現在、副院長で第4代院長が予定されている鈴木勝之先生が大学の同級生という縁で参加させて頂いたものです。

 会場には300名近い方がお集まりで、川勝静岡県知事、塩谷衆議院議員、城内実衆議院議員など、政界や経済界から多くの方が列席され、水窪の地元の方も数多く、とても華やかで楽しい会でした。

 水窪は現在人口が3000人程度で、最盛期からすれば3分の1以下になっているということで、失礼かもしれませんが過疎地域と言っても過言ではないでしょう。そんな山深いところで地域医療を担い、それを維持していくという大変さは想像以上のものだと思います。

 現在、水窪には鈴木診療院を含めて医院は2件のみと聞きました。その大変な世界に自ら身を置き、これからも重責を担おうとする同級生に、つい目が潤るってしまいました。
祝! 水窪 鈴木診療院100周年
鈴木勝行副院長と奥様

 それにしても、現院長の鈴木勝彦先生は静岡県の医師会長もされており、多忙極まりないのに元気でびっくりでした。失礼ですがとても70歳台とは思えないバイタリティーを感じました。勝彦先生は大学の大先輩でもあり、心から尊敬しています。

 幸田クリニックはまだ開業6年。私は病院を世襲するということはあまり賛成ではありませんが、それは浜松市内という恵まれた中で開業をしているからだと思います。

 とはいえ、当院の周辺は農業地域ゆえに若い方が街中に越してしまい、急速に高齢化が進んでいます。老老介護は当たり前、老人の一人暮らしも珍しくありません。これはいずれ、浜松市全体の問題となるでしょう。いずれ当院の周りには人も病院もまばらになってしまうのかもしれません。

 現行の医療制度は、都会で医療を受けても、過疎地で医療を受けても費用は同じで患者さん負担も同じ。なかなか、過疎地で新しく開業をしようという人が出てこないのは当然のことです。鈴木診療院のように後継ぎがいるきちんとしているところはよいですが、中には後継ぎがいなくて閉院というところもあるでしょう。

 税と社会保障の抜本改革という名のもとに必要経費を削り、効率の悪い過疎地の医療や福祉サービスが切り捨てられるようなことをないことを願うばかりです。  

幸田クリニック 
 



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