当院での新型インフルエンザ対策

こうだ

2009年04月30日 17:53

 GWを前にして、新型インフルエンザが猛威を振るう可能性が出てきました。WHOは4/30の段階でメキシコ発の新型インフルエンザが、パンデミック(世界的大流行)の恐れがある段階(フェーズ5)であることを認めました。

 日本では新型インフルエンザに感染した可能性のある方の入国を制限するなどの措置をとって、何とかウイルスの進入を阻止しようとしています。しかし、インフルエンザに感染した場合には潜伏期間というものがあります。潜伏期間とは感染してから発病するまでの間の期間をいいます。それが数日間あると言われており、入国の前日に感染して入国の段階で熱がなく入国後に発症してしまう可能性は十分にあり、事実上完全な進入阻止は困難と思われます。

 地方自治体では、国内で感染者が出た場合すぐに医療機関を受診せず、インフルエンザ対応窓口でその後の対応を仰ぐよう周知徹底が図られています。その対象となる方は、

①新型インフルエンザの流行地から帰国・入国をした場合
②発熱や咳などのインフルエンザ様症状がみられる場合
となっています。
静岡県の相談窓口は4月27日以降、以下の場所に設置されています。
県厚生部        054-221-8560
浜松市保健所 053-453-6118
西部保健所    0538-37-2521
賀茂保健所     0558-24-2052
熱海保健所     0557-82-9125
東部保健所     055-920-2109
御殿場保健所  0550-82-1224
富士保健所     0545-65-2206
静岡市保健所 054-249-3173
中部保健所    054-644-9273

 そうは言っても、ウイルスが進入していて感染が起こってしまった場合には、不特定多数の方に感染が及ぶ可能性はあり、そうだとすれば渡航先から帰国された方のみが感染しているとは限りません。発熱すれば全てが新型インフルエンザという訳ではありませんので、患者様ご自身がインフルエンザかどうかを判断することはできません。そのため、発熱で辛ければ医療機関を従来どおり普通に受診される方が数多く出てくることを当院としては想定しなくてはなりません。

 そこで当院では当院独自の感染対策を4/28より開始しています。新型インフルエンザ感染患者さんが来てしまった場合を想定して、他の受診患者様に感染被害を拡大させないための対策を以下のように致しました。
1.発熱を主訴とする患者様には全員マスクを支給・着用
2.車で来院された場合には自家用車内での診察待ち
3.発熱患者用待ち合いの臨時新設(3名分)
4.発熱患者の優先診察
5.受付・会計・診察時の職員のマスク着用と終了後の手洗い・うがいの徹底


 特に、今回新設した発熱患者用待ち合いは、通常の待ち合いとは全く別のところになります。3名分と少ないことについては、自家用車内で待って頂いたり、優先診察をすることでまかなって参ります。
 診察の順番が前後したりすることがありますが、通常の患者様が安心して受診できるよう、また新型インフルエンザの感染が日本で起こった場合に感染の拡大が少しでも防止できるよう皆様のご理解とご協力をお願いいたします。

 幸田クリニック



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